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日本経済新聞 日経MJにてチャイルドヘルスを紹介頂きました。

20140604161527-0001-02.jpg2014/06/04 日経MJ

以下新聞掲載内容-----------

 育児におけるストレスの一つ、乳幼児の夜泣きを軽くするサプリメントをスウェーデンのバイオベンチャーが日本に投入する。

「泣く子は育つ」「夜泣きは我慢するもの」といった日本の子育ての常識に疑問符を投げかけ、働く母親らの関心を呼び込む。ただ夜泣きの明確な原因は解明されておらず、サプリの特徴を分かりやすく説明する販促が必要となる。

 スウェーデンのバイオガイア社の日本法人、バイオガイアジャパン(広島市、野村慶太郎社長)が、長時間泣きやまない乳幼児向けの乳酸菌サプリ「バイオガイア・チャイルドヘルス」を年内に発売する。
 同社が扱う乳酸菌「ラクトバチルス・ロイテリ菌」を配合。乳幼児の腸内菌の環境を改善する効果があるという。

 液体タイプで乳幼児にも飲ませやすいようにした。10ミリリットル入りで5千円(税別)で販売する。

 同社のロイテリ菌は母乳由来の乳酸菌の一種。抗生物質ロイテリンを生産し体内の菌のバランスを改善する効果があるとされる。同社は歯科医院などを通じて、口内環境を改善する食品としてロイテリ菌を配合したトローチタイプのサプリなどを販売してきた。

 夜泣きの原因はさまざまで特定されていない。乳児が1日3時間以上泣く日が週に3日以上、3週間以上続く場合、乳児疝痛(せんつう)と呼ばれる。生後3~4カ月までの乳児に見られ、抱いたり授乳したりしても効果が少ない。

 イタリアでの研究によると、乳児疝痛の症状がある乳児にロイテリ菌を与えたところ、乳児の泣く時間は開始から4週間で74%減った結果がでている。欧米で乳児疝痛の治療で使われる、腹部膨満感を軽減するシメチコンを投与した場合と比較しても大きな効果が見られたという。

 乳児疝痛は数カ月たつと自然に収まるため、日本では病気だと考える医師が少ないのが現状だ。「泣く子は育つ」ともいわれ、積極的に治療する必要性があるとは、日本では考えられてこなかった。

 一方、働く母親の増加などで夜泣きを減らしたいとの声は切実だ。乳児疝痛は親の寝不足や虐待の原因となる場合もある。母親の中にはノイローゼから夜泣きを放置する例もあり、結果的に乳幼児の発育に悪影響が出るとの指摘もある。

 乳幼児が寝ないというのは親にとっては大きな問題だ。バイオガイア社はまず育児ウェブサイトなどを通じ「夜泣きは我慢するしかない」という子育ての常識に疑問符を投げかけ、意識啓発を進める。

 ただ乳幼児にサプリを飲ませるのは心配と思う親は多い。夜泣き用の薬やサプリが少ない日本で、新たな市場を創出できるか。まず新製品の特徴を知ってもらうマーケティングが重要になる。(新田裕一)
【図・写真】年内に発売する液体タイプ「バイオガイア・チャイルドヘルス」

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