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健康ジャーナル 2015年3月3日掲載

ロイテリ菌配合乳児用サプリ展開
スウェーデンのバイオ企業が開発
バイオガイアジャパン、アルフレッサ ヘルスケア

 スウェーデンのバイオテクノロジー企業バイオガイア社の日本法人バイオガイアジャパン(野村慶太郎社長)と、ヘルスケア製品卸のアルフレッサ ヘルスケア(勝木尚社長)は2月19日、スウェーデン大使館で記者発表会を開催し、長時間泣き止まない乳児向けのサプリメント「チャイルドヘルス」の新商品発表会を開催した。
 冒頭ではスウェーデン大使のマグヌス・ローバック氏が挨拶し、スウェーデンの産学官の取り組みを紹介。スウェーデン企業のバイオガイア社を紹介した。「夜泣き」「長泣き」は海外では「コリック」と呼ばれ、育児ノイローゼや乳児虐待の原因にもなっている両親の悩みの種として、インターネット検索でも最も多く検索されているキーワードのひとつ。近年、欧米ではコリックの原因の一つが乳児独特の腹痛である「乳児疝痛(にゅうじせんつう)」にあると考えられており、トリノ大学医学部付属病院の調査結果では、母乳由来の乳酸菌「L.ロイテリ菌」を投与することでコリックの症状が4分の1以下になるという調査結果が出ている。
 野村社長はスウェーデンでは「夜泣き」「長泣き」は小児科への相談も多いことを紹介し、日本では対策し切れていない現状を解説。ロイテリ菌投与の臨床結果を紹介し、「言葉の話せない赤ちゃんは、痛みを泣いて訴えるしかないのですが、そのせいで不幸な事故や事件が起きていることも事実です。そういった意味では、当社の仕事に社会的な意味を感じています」と語った。
 今後の展開は、スウェーデンの小児科専門バイオテクノロジー企業、バイオガイア社(BioGaia AB、本社ストックホルム市、ピーター・ロスチャイルドCEO)が4月1日、国内小児科医院をはじめ主要薬局薬店・ベビー用品店などで乳酸菌「L.ロイテリ菌」を配合したサプリメント「バイオガイア チャイルドヘルス」を投入する。これは世界85の国と地域の医療機関・薬局で販売し、乳幼児の夜泣き対策サプリメントとして世界トップシェアの実績がある。これに伴い、先行発売としてバイオガイア社の日本法人バイオガイアジャパンはアルフレッサ ヘルスケアと独占総代理店契約を締結し、2月に発売する。
「バイオガイア チャイルドヘルス ベビー」は5ml入り、2800円(税別)。1回あたり5滴以上を目安にスプーンに取り、体温以下の飲食物に滴下する・授乳の際に乳房に塗布するなどして赤ちゃんに与える。

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