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乳幼児における急性下痢に対するL. reuteri の治療効果
急性下痢(40%はロタウイルスによる)により入院している乳幼児に対するL. reuteri ATCC 55730 の効果を調査するため、前向き無作為化プラセボ比較試験を行なった。
生後6-36カ月の50人の子どもを対象とし、無作為にL. reuteri 投与群(108 CFU/日、2回/日)とプラセボ群に分け5日間の入院中に摂取してもらい両群を比較した。
両群とも標準の水分補給治療を受けた。
治療開始後の水様性下痢の平均持続時間はL. reuteri 群が2.3日であったのに対しプラセボ群は2.9日であった。
治療開始2日目には水溶性下痢症状がL. reuteri 群64%に対しプラセボ群では84%、下痢の平均回数においてはL. reuteri 群の1.9回に対しプラセボ群では3.4回、嘔吐においてはL. reuteri 群の16%に対しプラセボ群では40%と顕著な効果の違いを示した。
結論:L. reuteri は急性下痢で入院中の子どもの治療薬として有効である。