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乳児疝痛の治療に対するL. reuteri(American Type Culture Collection strain ATCC 55730)と シメチコンの効果
L. reuteri による乳児疝痛の改善効果を調査するため前向き無作為化試験を行なった。
母乳を摂取している生後11-80日の疝痛を持つ90名の乳児を無作為にL. reuteri ATCC 55730を108 CFU/日投与、シメチコン60mg/日投与の2群に分けて治療を行った。
- 最終的には83名の被験者が試験を遂行した。両群において泣く時間の初期値は197分/日であった。
- 7日後の泣く時間はL. reuteri 群が159分/日に対してシメチコン群は177分/日と有意(p=0.005)に減少した。
- 28日目までにL. reuteri 群は51分/日に減少したのに対し、シメチコン群は145分/日であった(P <0.001)。
- 28日目にはL. reuteri 群の95%(41名中39名)に効果が現れたのに対し、シメチコン群では7% (42人中3人)しか効果が現れなかった。
副作用は両群ともに見られなかった。
結論:乳児疝痛に対する通常治療と比較して、L. reuteri 摂取により泣く時間を1週間以内に有意に減少し、この効果は4週間後の試験終了時にはさらに顕著に現れた。