【投稿内容】
こんにちは、バイオガイアの学術担当副社長の淀江晃太郎と申します。
前回は夜泣き・長泣きの原因は、赤ちゃんのおなかの激しい痛みによるものであるというお話しでした。
今回は、その痛みの原因についてお話してみましょう。

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夜泣きの原因・乳児疝痛とは？
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痛みの原因がよく分かっていなかった頃は、赤ちゃんのお腹が張ったりしている場合はガス抜き用の薬剤を与えたりすることもありましたが、それですべてが解決するものではありませんでした。

赤ちゃんは、お母さんの胎内にいるときは無菌状態です。そして、自然分娩の場合はお母さんの産道を通る時に初めてそこに住み着いている微生物と出会います。帝王切開の場合はお母さんの皮膚に付着している微生物と出会います。その後いろんなものを舐めたり、触れたり、口に含んだりしながら多くの微生物を取り込んでいきます。そして、おなかの中では微生物たちの陣地の取り合い、栄養の取り合いの戦いが繰り広げられます。

しかし、この時点では取り入れられた微生物の菌種、菌量もまだまだ十分ではなく、全体の微生物のバランスとしてはとても不安定です。それでもうまくバランスがつくられていけばいいのですが、うまくいかない場合は特定の菌が優勢になってガスを発生させたり、生体機能へ影響を及ぼして激しい腹痛を引き起こしているということが最近の研究で分かってきました。

そうです、原因はおなかの中の微生物のバランスだったんですね。
それでは、赤ちゃんが生まれてからは、微生物とどのように関わっていくのでしょうか？

それについてはまた次回お話します。